イングランド敗退は順当

アメリカの敗退には憤りを感じるが、
イングランドには、さほど同情できない。
彼らが賞賛に値するサッカーをしていたとはいえないからだ。



カペッロは毎試合のようにメンバーをいじったが、
イングランドはまるで変わらなかった。
速攻とは無縁の攻撃は、サイドバックのオーバーラップを引き出せず、
ロングボールを多用するか、道の開けないタッチライン沿いをうろつくしかない。
4失点は、闇雲に得点を奪おうとしては逆襲を喰らい続けた結果であり、
そこにファンを魅了するプレーはなかった。

名将とされる指揮官の失敗は、時代が一回りしたことを示すのかもしれない。
今や多くのチームが、かつてカペッロが作り出したようなチームをめざしている。
ボールテクニックよりもスタミナと勤勉さを優先し、
勝利という結果によってのみ、「守備的」との印象を拭おうとする。
サッキのミランを引き継いだカペッロは、
師を超える成績を残しながらも、守備的と揶揄されたものである。
しかし、今回のイングランドには、タフさが売りだった時代の面影はなかった。
オリジナルである彼が、理想のチームを実現するにはまったく不向きだったといえる。

主審に奪われたゴールは確かに気の毒だが、あれもサッカーの一部だ。
少なくともあの後の彼らは、
見ている側が腹を立て続けられるほどに良いプレーをしてはいなかった。
アグレッシブさの裏返しで失点を重ねたというよりも、
攻撃だけではなく、守備に関しても水準未満と感じただけ。
次の試合も見たいとは、ワタクシには思えなかった。

個人的には、
ルーニーの相棒には献身的なヘスキーを据え続けるべきだったと思うし、
その分、どちらかのサイドの守備力は諦めて、
ジョー・コールあるいはショーン・ライト・フィリップスを起用すべきだったと思う。
ミルナーは明らかに浮いていたし、ランパードはやはりランパードだった。
あるいは、ルーニーの後ろにジェラードを置いても、面白かったと思うのだが。

もっとも、ドイツが見るに値するチームかどうかも疑わしいけれど。

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この記事へのコメント

三鷹牛蔵
2010年06月29日 19:48
>アメリカの敗退には憤りを感じるが、
話題にしたいのはむしろこっちだったりします。
ヘロヘロなガーナの「ギャンなんとかして」なサッカーがハマってしまうところに諸行無常を感じましたね。リードすると、それまでのヘロヘロぶりが嘘のように動き始めるゲンキンなところはむしろ笑ってしまいましたが。
荒木
2010年06月29日 22:54
まったくそのとおりです。
実のところ、語りたいことが多過ぎるのもあって書く時間がなく、こちらに触れているだけです。
冷静に考えると、アルティドール?がもう少し活躍してくれれば、余裕もできたのかもしれませんね。
わがミランのオニエウもボケまくりでしたが。

さて、チリまで負けてしまい、もう応援する気になるチームはオランダのみです。
スペインは、ビジャに頼りすぎですね。
うまいけど、意外性がない。
というわけで、これから日本対パラグアイです。

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