銀河系再来の予感とクロースの相棒

ハメス・ロドリゲスとクロースを加えた新生レアルマドリーは、2-0で今シーズン初のタイトルをものにした。ワイドかつ正確なカウンターアタックで挙げた先制点は、銀河系軍団の再来を予感させるに十分だった。
UEFAスーパーカップ(レアルマドリー 2-0 セビージャ)


 スーパーカップと呼ばれる一連の試合は、開催時期からしてどうにも妙な位置づけにならざるを得ない。リーグ戦王者とカップ戦王者が戦うというと聞こえは良いが、シーズン開幕直前に行われるため、どちらのチームもメンバーの顔ぶれは変わっている。ましてやUEFAスーパーカップは、そう言ってよければカップ戦王者同士の戦いだ。それぞれの大会の参加資格を思えば、格の上下も最初から明らかといえる。欧州三大カップ戦(チャンピオンズカップ、UEFAカップ、カップ・ウィナーズ・カップ)の時代を知る側からすると、プレシーズンにおける”お祭り興行”との印象は拭えない。

 とはいえ、今回に限っては、新生レアル・マドリーをお披露目する文句のつけようがない場になった。有力クラブの”北米興行”でしかないインターナショナル・チャンピオンズ・カップとは、選手たちの意気込みも全然違ったように思う。
 この試合で前線を固めた4人(ベンゼマ、クリスティアーノ・ロナウド、ベイル、ハメス・ロドリゲス)は、いずれもうまくて速くて決定力がある。単純にアスリートとして優秀で、2対1の状況なら単独で突破してゴールを挙げることも難しくない。それでいて揃って確かなパス能力を持っており、スピーディーで正確なカウンターアタックを仕掛けられる。先制点はまさにそのモデルケースで、正確なアーリークロスが決定機をもたらした。左右を目一杯使ったカウンターアタックは、かつての銀河系軍団と比べてもスピーディーで応用が効く。
 一方でクロースとモドリッチの併用は、ファーストチョイスとするにはやはり微妙だろう。背後に控えるセンターバック2人は、色んな意味で不安を抱えている。アンチェロッティとしてもボールを持たされる展開は避けたいはずで、クロースの相棒選びはボール奪取能力を優先すべきだと思う。問題は、ここの人選を誤ると銀河系の轍を踏むことをフロントがとれほど理解しているか、かもしれない。現在のメンバーをみる限りは、少々難を感じる。

 それにしても、ハメス・ロドリゲスとクロースをあっさり獲得できるのだから、レアル・マドリーは圧巻だ。ブラジルW杯のベストプレーヤーが誰かと聞かれれば、たいていの関係者はこの二人のどちらかを挙げるはず。仮に大会前から唾をつけていたのだとしても、ああも活躍されてしまうと途端に競争が激しくなるのでは?……などといちファンとしては思うのだが。
 いずれにしても、近年の移籍市場は各国間でバランスを欠いている感が否めない。よくは知らないのだけれども、外国人に対する税制措置には相変わらず歴然たる違いがあるということなのか。贔屓のチームに豊富な戦力を期待する気持ちはもちろんわかるけれど、優秀な人材がベンチ要員になるのは好ましいこととは思えない。

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